現場にGO

三重県伊賀市最大のイチゴ農園!TomiBerry様


今回は、三重県伊賀市最大のイチゴ農園 TomiBerryの代表 冨田様にお話を伺ってきました。
毎年開催されている人気イベントについて、イチゴ栽培に対する思いやこだわりなどを取材してきました。

人気イベントを開催!

TomiBerryでは、毎年12月第1日曜日に「いちご一笑市」を開催しています。
農園に地元の和洋菓子店や飲食店の店主が集い、生産者と職人たちによるイチゴづくしのイベントとなっています。農園のイチゴの直売や、各店の人気商品やコラボ商品が味わえます。

同イベントでは、子どもが楽しめる体験型イベントも開催しており、毎回大盛況で300人ほど集まり抽選になるほどです。2019年は農園の朝採り新鮮いちごを使ったイチゴスイーツづくり体験「~ここでしか味わえない苺スイーツをつくろう~」を行いました。

「いちご一笑市」の由来は、一期一会とかけた部分もありますが、ご縁を大切にイチゴで笑顔が溢れる体験をしてほしいという思いから決められたそうです。

贅沢なイチゴ狩り体験

毎年1月~5月までイチゴ狩りを開催しています。
年間来場者数は5,000人と人気イベントであるため、イチゴが足りなくならないように完全予約制となっています。

イチゴの品種も多く、来場者の方にはいろんな味を贅沢に食べ比べいただけます。
また、園内に休憩スペースがあるため、ゆっくりくつろげられるようになっています。

11品種のいちごたち

メインはかおり野と紅ほっぺの2種で、
章姫、さちのか、よつぼし、星の煌めき、おいしベリー、もういっこ、とちおとめ、やよい姫、レッドパールと合計11種類を栽培しています。

こちらは紅ほっぺ。
赤く実がなっておりおいしそうです。

ケーキ屋やパン屋、和洋菓子店といった
飲食関係のお店にイチゴを届けています。

イチゴの出荷量は12月のクリスマスシーズンが多く、イチゴ農家は忙しい時期となります。

冨田様にもクリスマスシーズンの様子を伺うと、
「クリスマスシーズンは1週間で2,000パック出荷します。イチゴが足りないとケーキ屋さんなどに迷惑が掛かってしまい、いつもとは違ったプレッシャーがあります。」と、出荷量が多い反面、厳しさも非常に感じました。

栽培について

農家だからこそ味わえる喜び

イチゴ栽培をはじめたきっかけを伺いました。
冨田様:
「自分で何かをつくって人に喜んでもらいたかったから。サラリーマン時代では感じることのできなかった喜びがあるからです。」

農家だからこそ味わえる喜びが、イチゴづくりにつながるということですね。

お客様に喜んでいただくために

栽培のこだわりを伺いました。
冨田様:
「樹上完熟や低温管理などしているが、一番思っていることは当たり前のことを丁寧に行うことです。」
「例えば、害虫がない健康な苗づくり、適期定植、摘果、わき芽取りといったことです。」

力をいれていることを伺いました。
冨田様:
「栽培。良いイチゴをつくること。
お客様からも「去年のほうが甘かった」などの厳しい意見もあります。質と量を満足してもらいたい。
イチゴに手をかけたいので、省力化として電動カンキットで自動換気を行っています。」
「自動換気にすることで、人件費削減や葉かきやパック詰めに時間をさけるようになりました。そのほか、手動よりもイチゴの品質が良くなったと実感しています。」

冨田様はお客様の意見をしっかりと受け止め、日々おいしい イチゴづくりに努めていることが伝わります。
また、東都興業を知っていただいたきっかけは電動カンキット(Nシリーズ)だそうです。

電動カンキットN制御盤を取り付けていただいています。

電動カンキット駆動機を取り付けていただいています。

農業をはじめたきっかけ

日本の農業に対する使命感

大学卒業から9年間自動車部品メーカーに勤務されていた冨田様。サラリーマン時代に大病を患い、会社員を続けられなくなりました。
実家である伊賀市に戻り、地元に貢献したいという思いから農業に興味をもちます。

東京で開催された「農業人フェア」に足を運び、高齢化などの様々な問題をしり、さらに若い生産者から刺激を受け、自分がやらなければという使命感にかられたそうです。そこから三重の農業大学校に1年通い、就農されました。

当時は両親、行政ともに大反対だったそうです。
それでも農業をやりたいという気持ちで就農したそうです。

資金面はそうですが、イチゴの病気や土壌病害、害虫に悩まされてたそうです。サラリーマンと違い、人事や経理など、すべて一人でやらなければならないことが大変だったそうです。

今後の展望

今後の展望を伺いました。
冨田様:
「現在では、観光農園のほかに自家製イチゴジャムやフローズンなども販売しています。
お客様にもっと喜んでもらえるよう、将来的にはイチゴスイーツ専門店のようなお店が開ければいいなと思っています。」

営業担当からひと言
?
一番感じたことが、冨田様のおいしいいちごを提供したいという純粋な思い。
そのためには労力をかけ、投資も惜しまずに行う姿勢に感動しました。
冨田様のご両親も当時は反対されていましたが、いまでは応援してくださってるそうです。?
?

現場情報

施主名 :冨田 高平様
農園名 :TomiBerryいちご農園
地 域 :三重県伊賀市
従業員 :パート、学生バイト含み10名(常時6名ほど)
     農福連携で福祉事務所とも連携
就農年数:5年

ハウス仕様

①栽培ハウス(1棟のみ育苗ハウス)
②栽培ハウス
③栽培ハウス
④育苗ハウス
⑤育苗ハウス

三重県伊賀市

三重県といえば伊勢市の伊勢神宮ですが、伊賀市は忍者の里で有名です。
特産品は伊賀茶や白鳳梨、伊賀牛、伊賀米などがあります。
国指定伝統工芸品として、無骨な土の風合いが魅力の伊賀焼や伝統的な組台でつくられる伊賀くみひもも有名です。

現場で使用している製品

電動カンキットR駆動機 電動カンキットR駆動機

電動カンキットRN制御盤(日本製) 電動カンキットRN制御盤(日本製)

電動カンキットRNトランス盤2台用(日本製) 電動カンキットRNトランス盤2台用(日本製)

テイペットRドアEX テイペットRドアEX

レインペットRワイド レインペットRワイド

適切なハウス環境で良いイチゴを!苺の花ことば様


今回は、新潟県上越市にあります苺の花ことばの髙橋様に栽培品種から農園やハウスのこだわりなど様々なお話しを伺いました。

栽培品種~越後姫と桃薫~

栽培しているイチゴは、越後姫と桃薫ですがそのほとんどが越後姫です。
出荷先は直売所かスーパー、また自社で全国発送を行っています。
越後姫は非常に実が柔らかく、少しの衝撃で潰れてしまうため県外に運ぶことが難しいですが、梱包にこだわって全国発送を可能にしています。

ギフトイチゴ(越後姫・桃薫・紅白セットともに3粒・9~15粒)、自家用(冷凍イチゴ、完熟イチゴ)、また加工イチゴ(ドライイチゴ、お酢、紅茶、イチゴハチミツ、アイス、マカロン)など様々な商品を販売しています。

新潟県でつくるイチゴ

【新潟県上越市でイチゴは栽培しやすいのか】
髙橋様「決して栽培しやすい場所ではないと思います。新潟県は全国に比べて日射量は少なく雪が多いため、ハウスの倒壊という心配もありますが、
人が植物にできること(正しい環境を提供する)、できないこと(植物を成長させる(環境は提供できる))を知り、適切なハウス環境をつくることで良いイチゴができます。」

髙橋様はもともと名古屋に住んでいましたが、なぜ新潟県を選んだのか伺ったところ、奥様のご実家が上越市にあるという理由だったそうです。
もともと名古屋でサラリーマンをしていましたが、休日にイチゴの観光農園に行ったとき、自分でもできると思い農業をはじめたそうです。

苺の花ことば

【苺の花ことばについての想い】(以下、苺の花ことばHPから引用)
「農園名の「苺の花ことば」には「幸福な家庭」という意味が込められており、その名前の通りお客様やスタッフに「幸せ」を届けるという想いを大切にしている。
お客様にとっての幸せは、食べたときに「おいしい」と思うこと。イチゴの品質は収穫量と密接な関係があり、量を求めると質が下がり、質を求めると量が減る。農家のほとんどは、基本組合をつくり市場に共同で出荷しているため、どんなに良いイチゴができても基準値を超えたものはすべて同じ値段で買い取られてしまうため質よりも量を選びたくなるが、お客様にとっての幸せを考え、苺の花ことばでは質を求める栽培を行っている。

お客様から「作ってくれてありがとう」となれば、作り手やスタッフが社会的存在価値を感じ、仕事へのやりがいにも繋がる。
また、観光農園もしているが、子どもがイチゴ狩りで嬉しそうに洗わずに直接イチゴを食べる姿をみて、定植後の化学農薬を止め、今は化学農薬不使用で栽培・収穫を行っている。」
(引用:苺の花ことば(HP))

「苺の花ことば」のこだわり

① 苗を育てている段階から株と株の間をより広くする
② 10cmのスリットポットを使用する
③ 徹底したハウス環境管理(モニターによるハウス内環境のグラフ化)
④ 量よりも質の管理(腋芽に栄養を分散せず1つの芽に集中させる)
⑤ お客様とスタッフに幸せを提供するという想いでスタッフ一同働いているということ

(引用:苺の花ことば(HP))

11品種のいちごたち

メインはかおり野と紅ほっぺの2種で、
章姫、さちのか、よつぼし、星の煌めき、おいしベリー、もういっこ、とちおとめ、やよい姫、レッドパールと合計11種類を栽培しています。

こちらは紅ほっぺ。
赤く実がなっておりおいしそうです。

ケーキ屋やパン屋、和洋菓子店といった
飲食関係のお店にイチゴを届けています。

イチゴの出荷量は12月のクリスマスシーズンが多く、イチゴ農家は忙しい時期となります。

冨田様にもクリスマスシーズンの様子を伺うと、
「クリスマスシーズンは1週間で2,000パック出荷します。イチゴが足りないとケーキ屋さんなどに迷惑が掛かってしまい、いつもとは違ったプレッシャーがあります。」と、出荷量が多い反面、厳しさも非常に感じました。

栽培について

農家だからこそ味わえる喜び

イチゴ栽培をはじめたきっかけを伺いました。
冨田様:
「自分で何かをつくって人に喜んでもらいたかったから。サラリーマン時代では感じることのできなかった喜びがあるからです。」

農家だからこそ味わえる喜びが、イチゴづくりにつながるということですね。

お客様に喜んでいただくために

栽培のこだわりを伺いました。
冨田様:
「樹上完熟や低温管理などしているが、一番思っていることは当たり前のことを丁寧に行うことです。」
「例えば、害虫がない健康な苗づくり、適期定植、摘果、わき芽取りといったことです。」

力をいれていることを伺いました。
冨田様:
「栽培。良いイチゴをつくること。
お客様からも「去年のほうが甘かった」などの厳しい意見もあります。質と量を満足してもらいたい。
イチゴに手をかけたいので、省力化として電動カンキットで自動換気を行っています。」
「自動換気にすることで、人件費削減や葉かきやパック詰めに時間をさけるようになりました。そのほか、手動よりもイチゴの品質が良くなったと実感しています。」

冨田様はお客様の意見をしっかりと受け止め、日々おいしい イチゴづくりに努めていることが伝わります。
また、東都興業を知っていただいたきっかけは電動カンキット(Nシリーズ)だそうです。

電動カンキットN制御盤を取り付けていただいています。

電動カンキット駆動機を取り付けていただいています。

農業をはじめたきっかけ

日本の農業に対する使命感

大学卒業から9年間自動車部品メーカーに勤務されていた冨田様。サラリーマン時代に大病を患い、会社員を続けられなくなりました。
実家である伊賀市に戻り、地元に貢献したいという思いから農業に興味をもちます。

東京で開催された「農業人フェア」に足を運び、高齢化などの様々な問題をしり、さらに若い生産者から刺激を受け、自分がやらなければという使命感にかられたそうです。そこから三重の農業大学校に1年通い、就農されました。

当時は両親、行政ともに大反対だったそうです。
それでも農業をやりたいという気持ちで就農したそうです。

資金面はそうですが、イチゴの病気や土壌病害、害虫に悩まされてたそうです。サラリーマンと違い、人事や経理など、すべて一人でやらなければならないことが大変だったそうです。

今後の展望

今後の展望を伺いました。
冨田様:
「現在では、観光農園のほかに自家製イチゴジャムやフローズンなども販売しています。
お客様にもっと喜んでもらえるよう、将来的にはイチゴスイーツ専門店のようなお店が開ければいいなと思っています。」

ハウスのこだわりについて

上越市の気候とイチゴのことを考えたハウスづくり

髙橋様「パイプの径をφ42にして、合掌補強することで雪による倒壊を防ぎます。

そのほかにも、暖房機や換気扇、循環扇、内張りカーテンを導入するのもイチゴにとってより良く適切な環境を提供するために導入しています。金額だけでみるとコストがかかると感じますが、性能やその分の人件費(時給×時間×人数)の削減金額、費用対効果を考えると決して高くないことがわかるはずです。」

ハウス環境(温度)を安定させることができた

イチゴにとって一番よくないのは「温度の急激な変化」。電動カンキット+天窓がないハウスはハウス内温度が上がると換気扇が作動して、温度は下がるが急激に下がってしまうため、あまり好ましくないとのこと。サーモ8と天窓を組み合わせ、変温機能を一日の中でうまく使うことでハウス内の急激な温度変化を抑えることができるようになったそうです。

自動巻上げ装置の必要性

髙橋様「一日中ハウスに付きっきりであったりや数時間おきに毎回手動換気したりする時間を時給で考えるとかなりのコストになると思います。自動巻上げ装置は費用対効果を考えれば決して高い金額ではないですし、作物にとってもより良い環境を提供してあげられることを考えれば必要です。」

電動カンキットNサーモ8を導入するに至ったのか

「正直なところ、電動カンキットNサーモ8(8段変温)でも足りないと思っています。
一番の理想としては、理想とするグラフや設定した細かいグラフ(温度、CO2、湿度など)に沿って機械が勝手に動くくらいのものが必要です。ただ、予算との兼ね合いもあり、性能と予算を比べて今できるベストなものが電動カンキットNサーモ8でした。」

「今年は今までで一番のできでしたが、単に電動カンキットNサーモ8を導入したのもそうですが、様々な観点からイチゴにとって正しい環境を提供していった結果、良くなったと考えています。」

なぜ変温制御を行うのか(結露防止、転流の促進)

① 結露を防止する

日の出後にハウス内温度が急激に上昇すると、冷えた果実との温度差で水滴がつきカビの原因となります。果実の結露を防ぐために段階的な温度設定をします。

(サイド換気の設定)
5:00 12℃ → 9:00 20℃

② 転流を促進する

昼間の光合成によって生成された養分が夕方から数時間で転流が始まるため、この時間帯の施設内温度をやや高めにし、転流の促進を図ります。

(サイド換気の設定)
9:00 20℃ → 16:00 8℃

③ 呼吸の消耗を抑制する

植物の呼吸(酸素の反応速度)は、温度上昇とともに増加します。呼吸を抑制するために最低温度で管理します。

(サイド換気の設定)
16:00 → 3:00 まで 8℃

設定例 ~系統①~

感度:1
開度:10
高温設定:35℃

配線…
系統①⇒トートロン中継器⇒トートロン自動減速機200V⇒スカイペット

設定例 ~系統②~

感度:1
開度:10
高温設定:40℃

配線…
系統②(外部接続端子)⇒暖房機

導入効果

イチゴの品質があがった

今までにない出来だそうです。例年に比べ、大きさが2倍(15g⇒30g)、糖度が1.5倍(10⇒15)になりました。

省力化することが可能に

天窓は1つの温度でしか開閉しなかったり(今まで初期の電動カンキットを使用)、暖房機は、4段変温機能では足りず、今まで手動で温度を変えたりと、自動にしながらも手間が多かったとのこと。そこにサーモ8を導入したことで、自分で温度を変えなくても、自分の理想とするハウス環境に近づけることができるようになったそうです。

栽培情報

【品種】
① 越後姫
② 桃薫
6棟ハウスがあり、約1万5,000株ある。そのほとんどが越後姫。

【作型】
半促成栽培
① 苗を準備
② 9月下旬から10月上旬に定植
③ 11月開花⇒受粉⇒1月中旬から収穫
④ 6月頃収穫終了
⑤ 7月頃ハウスの片づけ
⑥ 7月下旬 採苗

ハウス仕様

① 天窓なしのハウス
⇒パイプ径φ42、合掌補強、換気扇、循環扇、サイド手動換気、内張カーテン(自動)、暖房機

② 天窓ありのハウス
⇒パイプ径φ42、合掌補強、循環扇、サイド手動換気、天窓、トートロン、内張カーテン(自動)、暖房機

現場情報

施主名 :髙橋様
農園名 :苺の花ことば
地 域 :新潟県上越市

現場で使用している製品

電動カンキットR駆動機 電動カンキットR駆動機

電動カンキットRN制御盤(日本製) 電動カンキットRN制御盤(日本製)

電動カンキットRNトランス盤2台用(日本製) 電動カンキットRNトランス盤2台用(日本製)

テイペットRドアEX テイペットRドアEX

レインペットRワイド レインペットRワイド

電動カンキットR駆動機 電動カンキットR駆動機

電動カンキットRNサーモ8(日本製) 電動カンキットRNサーモ8(日本製)

トートロンR自動減速機200V トートロンR自動減速機200V

スカイペットR スカイペットR